Substackの収入は確定申告が必要?Stripe連携の手順と税金の注意点まで解説
「Substackで収益が出たけど、確定申告どうしたらいい?」 「Stripeの設定ってどう進めるの?」 と気になっている方へ。結論からお伝えします。 Substackの収入は、年間20万円(または48万円)を超えたら、確定申告が必要になり

「Substackで収益が出たけど、確定申告どうしたらいい?」
「Stripeの設定ってどう進めるの?」
と気になっている方へ。結論からお伝えします。
Substackの収入は、年間20万円(または48万円)を超えたら、確定申告が必要になります。
申告の区分は「雑所得」。Stripeの管理画面から、年間の取引明細をダウンロードできるので、その数字をもとに申告します。
この記事では、Substackの
- お金の流れ
- Stripe連携の手順
- 税金の基礎知識
- 確定申告のやり方
- 経費の考え方
を、実際に運用している立場から順番に解説します。
【免責事項】
筆者は税理士ではありません。本記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の税務判断については、お住まいの地域の税務署または税理士にご相談ください。
Substackの収入はどう入ってくる?お金の流れを整理
まずは「読者がお金を払ってから、自分の口座に入金されるまで」の流れを把握しておきましょう。
ここを理解しておくと、Stripeの設定も確定申告もスムーズに進められます。

読者の支払いから入金までの流れ
Substackの収益化は、こんな流れで進みます。
読者が購読 → Stripe(決済処理) → Substack(10%差し引き) → ドルから円に両替 → 自分の銀行口座に入金
ポイントは、お金が直接Substackに入るのではなく、Stripeという決済サービスを経由すること。
Stripeは、Substack以外にもAmazonやGoogleなど世界中の企業が使っている決済プラットフォームです。
つまり、自分のSubstackアカウントとStripeアカウントを連携させて、「Stripeに入ってきたお金を、自分の銀行口座に振り込んでもらう」という設計になっています。
ドルから円への自動両替
Substackの収益はドル建てです。
でも、特別な外貨口座を作る必要はありません。
Stripeが自動的にドル→円に両替してくれて、登録した日本の普通の銀行口座(三菱UFJ・三井住友・楽天銀行など)に振り込まれます。為替レートはStripe側で自動適用されるので、両替の手続きは不要です。
ただし、為替レートの変動によって受取額が変わる点だけは頭に入れておきましょう。
入金タイミングの目安
入金タイミングは、最初と2回目以降で違います。
- 初回の入金:Stripeアカウント開設後、最初の入金は7〜14日かかる
- 2回目以降:取引から約48時間以内に銀行口座に着金
「今月の売上がすぐ入金される」というより、1〜2日のタイムラグがあると覚えておくと現実とギャップがありません。
SubstackとStripeを連携する手順【ブラウザ版】
ここからは、実際にStripeを連携する手順を順を追って解説します。
デスクトップ(ブラウザ)から作業するのがおすすめ。スマホアプリからもできますが、本人確認書類のアップロードなどがブラウザの方がスムーズに進みます。

ステップ1|Settings → Paymentsを開く
Substackにログインしたら、左メニューの「Settings」(設定)に進みます。設定画面の左側に「Payments」というタブがあるので、それをクリック。
ここがStripe連携のスタート地点です。
ステップ2|「Connect with Stripe」をクリック
Paymentsの画面に「Connect with Stripe」というボタンがあるので、クリックします。
すると、Stripeのアカウント作成画面に遷移します。すでにStripeアカウントを持っている人は、ログインすればそのまま連携できます。初めての人は、ここで新規作成です。
ステップ3|Stripeアカウントを作成(初回のみ)
Stripeのアカウント作成画面で、メールアドレスとパスワードを設定します。
ここで一つ注意点。
Stripeのアカウントは複数のサービスで使い回せますが、Substack専用の新しいStripeアカウントを作るのがおすすめです。
理由は、収益管理が混ざらず、確定申告のときに集計しやすいからです。
ステップ4|本人確認・銀行口座を登録
ここからが本番です。次の情報を順番に入力していきます。
- 氏名・生年月日
- 住所(自宅住所でもOK)
- 電話番号
- 身分証(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートのいずれか)
- 銀行口座情報(銀行名・支店・口座番号)
- 二段階認証用アプリ(Google Authenticatorなど)
身分証はスマホで撮影してアップロードします。スマホとパソコンを行き来する作業が発生するので、落ち着いた時間に1時間ほど確保して進めるのがおすすめです。
ちなみに、銀行口座は普段使っているネットバンキングの口座で問題ありません。三菱UFJ・三井住友・みずほ・楽天銀行・住信SBIネット銀行など、日本の主要銀行はほぼ対応しています。
ステップ5|サブスクプランを設定して完了
Stripe連携が完了すると、Substackの設定画面に戻ります。ここで、月額・年額の購読プランを設定すれば、有料化のスイッチが入った状態になります。
最初の有料購読者がついた瞬間から、Stripeの管理画面に取引履歴が記録されていきます。
Stripe登録で必要なもの・つまづきポイント
ここからは、実際に手続きしてみて「あれっ?」と思った部分を共有します。先に知っておくと、スムーズに進められるはずです。

必要なもの3点
Stripeの登録には、以下の3つが必要です。
手元にない状態で始めると途中で止まるので、先に揃えておきましょう。

二段階認証アプリは、セキュリティ強化のためにStripeが必須にしています。スマホに事前にインストールしておきましょう。
個人事業主と会社員の違い
Stripeでアカウントを作るとき、「個人」か「個人事業主」かを選ぶ画面があります。
- 会社員・主婦・学生:「個人(Individual)」を選択
- 個人事業主・フリーランス:「個人事業主」を選択
どちらを選んでも本人確認の流れは大きく変わりませんが、個人事業主の場合は屋号や開業届の情報を入れる項目があります。
なお、副業として始めたい会社員の方は「個人」で登録して問題ありません。後から区分変更もできます。
自宅住所がレシートに表示される注意点
ここが多くの人が見落とす落とし穴です。
Stripeに登録した住所は、購読者に発行されるレシートやクレジットカード明細に表示される可能性があります。つまり、自宅住所をそのまま登録すると、購読者にバレることになります。
対策はいくつかあります。
- バーチャルオフィス(私書箱)サービスを利用する(月額数百円〜)
- レンタル住所サービスを使う
- 個人事業主なら事業所の住所を使う
プライバシーが気になる人は、Stripe登録の前にバーチャルオフィスを契約しておくと安心です。月額500〜1,500円くらいで使えるサービスがいくつもあります。
電話番号の表示設定で気をつけること
もう一つの落とし穴が、電話番号です。
Stripeのデフォルト設定では、領収書やクレジットカード明細にサポート用の電話番号が表示されます。自宅の固定電話や個人の携帯番号をそのまま登録すると、購読者から直接電話がかかってくる可能性も。
対策はこちら。
- IP電話サービス(SMARTalk・050plusなど)で別番号を取得する
- Stripeダッシュボードの「設定 → カスタマーサポート」で表示を非表示にする
電話番号の表示はオフにできるので、登録後に必ず確認しておきましょう。
Substackの収入は税金がかかる?確定申告の基礎知識
ここから税金の話に入ります。
「収益が出たら申告が必要」というのは知っていても、いくらから・どう申告するのかは意外と曖昧な人が多いポイントです。

Substackの収入は「雑所得」になる
Substackで得た収入は、税法上は「雑所得」に分類されます。
雑所得とは、給与所得や事業所得などのほかの区分に当てはまらない所得のこと。副業の原稿料・アフィリエイト収入・ブログ収入なども、この雑所得にあたります。
ただし、Substackを「事業として継続的・本格的に運営している」場合は、事業所得として申告できるケースもあります。
事業所得にすると青色申告控除(最大65万円)が使えるなどメリットが大きいですが、開業届の提出など別の手続きが必要です。
副業レベルなら雑所得、本業として取り組むなら事業所得、と覚えておくとわかりやすいです。
確定申告が必要になる金額のライン
確定申告が必要かどうかは、自分の働き方によって基準が違います。

ここでいう「所得」とは、収入から経費を引いた金額のこと。
たとえば、30万円の収入があり、書籍代やパソコン代などで経費が15万円かかった場合、所得は15万円なので会社員なら確定申告は不要です。
会社員と個人事業主で違う申告基準
会社員の方は「年間20万円ルール」があるため、Substackの所得が20万円以下なら所得税の確定申告は不要です。
ただし注意点が一つ。
確定申告が不要でも、住民税の申告は必要になります。住民税には「20万円ルール」がないので、所得が1円でもあれば自治体への申告が必要、というのが原則です。
個人事業主の場合は、Substackの収入を含めた事業全体の所得が48万円
(基礎控除)を超えたら申告が必要になります。
住民税の申告は別途必要なケース
会社員の方が見落としやすいのが、住民税です。
「副業の所得が20万円以下だから確定申告しなくていい」と思って何もしないと、住民税の申告漏れになります。これは厳密には脱税にあたるリスクがあるので、たとえ少額でも申告する習慣をつけましょう。
住民税の申告は、お住まいの市区町村の窓口で簡単にできます。
確定申告をすれば、その情報が自動的に住民税にも反映されるので、基本的には確定申告をしておけば住民税の申告は別途不要です。
確定申告のやり方|Stripeから収入明細をダウンロードする手順
ここからは、実際に確定申告を進める手順を解説します。
難しそうに見えますが、Stripeから明細をダウンロードできるので、流れを理解すればそれほど大変ではありません。

ステップ1|Stripeダッシュボードにログイン
Substackの設定画面から「View account」(Stripe管理画面を開く)をクリックして、Stripeダッシュボードにログインします。
または、Stripe公式サイト(dashboard.stripe.com)から直接ログインしてもOKです。
ステップ2|「Payments」または「Payouts」を開く
ダッシュボードの左メニューに「Payments」(売上履歴)と「Payouts」(銀行口座への入金履歴)があります。
確定申告で使うのは、基本的に「Payments」の年間合計金額です。これがSubstack経由で発生した売上の総額になります。
ステップ3|年間の収入明細をダウンロード(CSV)
期間を「前年の1月1日〜12月31日」に設定して、「Export」ボタンからCSVファイルをダウンロードします。
このCSVには、取引日・金額・手数料・購読者の国などの情報が記録されています。確定申告では、ここから年間の総売上とSubstackに支払った手数料を集計します。
ステップ4|ドル→円の換算をする
Substackの収入はドル建てです。確定申告では円建てで申告する必要があるので、取引日ごとの為替レートで円換算します。
換算のルールは、原則として「取引日のTTM(仲値)」を使います。TTMは三菱UFJリサーチ&コンサルティングや日本銀行のサイトで日々の値が公開されているので、そこから取得します。
ただし、毎日の取引を1件ずつ換算するのは手間なので、現実的には以下の方法で対応する人が多いです。
- 月ごとの平均レートで換算する
- 年間の平均レートで一括換算する(継続適用が条件)
- 入金日(円で受け取った日)のレートを使う
税務署に相談すると、自分のケースに合った方法を教えてくれます。
ステップ5|e-Taxまたは確定申告書類に入力
集計した数字を、確定申告書に入力します。やり方は2通りです。
- e-Tax(電子申告):国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を使う。マイナンバーカードがあれば自宅で完結。
- 紙で提出:税務署で書類をもらって記入し、郵送または窓口提出
雑所得で申告する場合、入力する欄は「雑所得 → その他 → 業務」のあたりです(申告書のレイアウトは年度によって変わります)。
freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトを使うと、CSVを取り込んで自動で計算してくれるので、件数が多い人はソフトを使うのがおすすめです。
経費にできるもの・できないもの
確定申告では、収入から経費を引いた「所得」に対して税金がかかります。経費を正しく計上することで、税金を抑えられます。

経費にしやすいもの
Substackの運営に関連する支出は、経費として認められやすいです。具体例はこちら。
- 書籍代:記事の参考にした本・電子書籍
- 通信費の一部:インターネット回線・スマホ料金(家事按分が必要)
- 取材費:イベント参加費・取材交通費
- パソコン・周辺機器:執筆に使うPC・モニター・キーボードなど
- サブスク料金:Notion・Canva・ChatGPTなどの執筆ツール
- 書きもの関連の備品:文房具・USBメモリなど
- 手数料:Stripeの決済手数料・Substackのプラットフォーム手数料
通信費や光熱費は、生活と仕事の両方で使うため「家事按分」が必要です。
たとえば、自宅のネット回線をSubstackで30%使っているなら、料金の30%が経費、というイメージです。
判断が分かれるもの
このあたりは、税務署や税理士の判断によって扱いが変わります。
- カフェで作業代金:執筆のためなら経費になりうる(レシート保管必須)
- 服飾費:取材時の服装など、業務との関連が説明できれば経費に
- 食事代:取材対象との打ち合わせなら会議費として経費に
- 自宅の家賃:仕事スペースが明確に区切られていれば家事按分で経費に
判断に迷うものは、税務署に直接電話で聞くのが一番確実です。匿名でも答えてくれます。
経費の計上で気をつけるべきこと
経費にするためには、領収書やレシートの保管が必須です。電子データでもOKですが、最低5年間(青色申告の場合は7年間)は保管する義務があります。
おすすめの保管方法はこちら。
- レシートはスマホ撮影してクラウド保存(Google Drive・Dropboxなど)
- 月ごとにフォルダ分けして整理
- 会計ソフト(freee・マネーフォワード)を使うと自動でデータ化
「経費を計上できそうな支出は、すべて領収書を取っておく」を習慣にすると、確定申告のときに楽になります。
よくある質問(FAQ)
会社にバレたくないけど大丈夫?(住民税の普通徴収)
確定申告の際に、住民税の納付方法を「普通徴収(自分で納付)」に設定すれば、会社経由ではなく自宅に納付書が届きます。これで会社に副業の収入を知られにくくなります。
ただし、自治体によっては普通徴収を選べないケースもあるので、不安な場合はお住まいの市区町村に確認してみてください。
W-8BENの提出は必要?
W-8BENは、アメリカ企業が外国人に支払いをするときの税務申告書類です。
Substackは、Stripeを通じて支払いをしているので、ライター個人がW-8BENを提出する必要は基本的にありません。Stripe側で必要な手続きは完結しています。
ただし、Stripeから求められた場合は、案内に従って提出してください。
確定申告ソフト(freee・マネーフォワード)で対応できる?
対応できます。freeeやマネーフォワードクラウド確定申告は、雑所得・事業所得どちらにも対応しています。
CSVデータを取り込んで自動仕訳できる機能があるので、Stripeからダウンロードした明細をそのまま使えます。年間の売上が増えてきたら、ソフト導入を検討するのがおすすめです。
赤字だった場合は申告しなくていい?
雑所得で赤字(経費が収入を上回る状態)の場合、確定申告の義務はありません。ただし、申告した方がいいケースもあります。
事業所得として申告できる規模なら、青色申告にすることで赤字を3年間繰り越せます。雑所得ではこの繰越ができないので、本格的に取り組むなら事業所得への切り替えを検討する価値があります。
扶養に入っているけど、収入があったらどうなる?
主婦や学生など、配偶者・親の扶養に入っている方は、年間の所得が一定額を超えると扶養から外れます。
扶養には「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」があり、それぞれ基準が違います。
- 税法上の扶養:年間所得48万円(基礎控除)以下まで
- 社会保険上の扶養:年収130万円未満(条件により106万円)まで
Substackの収入が増えてきたら、配偶者の会社の総務や、お住まいの自治体に相談してみてください。
まとめ|大事なのは「記録を残す習慣」
Substackの確定申告について、もう一度ポイントを整理します。

確定申告は最初こそ大変に感じますが、記録を残す習慣ができていれば、毎年のルーティンとして無理なく対応できます。
「収入が出たら、まず明細を取っておく」「使った経費はその場で記録する」を意識するだけで、来年の自分が楽になります。
不明点があれば、税務署の電話相談(匿名でOK)や、無料の税理士相談会を活用するのもおすすめです。最初の1回さえ乗り越えれば、2回目以降はぐっとハードルが下がります。
【免責事項・再掲】
本記事は一般的な情報をまとめたものです。税制は毎年変わる可能性があり、個別の状況によって判断が分かれることもあります。
具体的な税務判断については、必ずお住まいの地域の税務署または税理士にご相談ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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