
こんにちは、のりです。
今日はちょっと内省的な話を。以前、マーケティングのセミナーを受けたときに、こんな言葉を聞きました。
「人は売り込まれるのは嫌いだけど、買い物は喜んでする」
最初は「なるほど、売り方のテクニックね」くらいに思っていたんです。
でも、考えれば考えるほど、「テクニック」の話じゃなくて「視差」の問題だったんだなと気づきました。
「売り込み」と「買い物」は同じ行為なのに
売る側は「価値を届けている」と思っていますが、買う側は「押し付けられている」と感じることがあります。
- 同じ行為
- 同じ商品
- 同じ言葉
なのに、見えている景色がまるで違う。
これが「視差」です。
視差というのは、同じものを見ていても、見る人によって見えているものが違うということ。
立場や経験、関心、抱えている課題。それらが違えば、同じ言葉を聞いても受け取り方は全然変わります。
コミュニティで体験した「伝わらない」
ぼく自身、コミュニティ運営の中で、視差を痛感した経験があります。
あるとき、メンバーに教材をシェアしたんです。「めちゃくちゃ便利ですよ!内容も充実していて、みんな使えば絶対助かるはず!」と、けっこう熱量をもって書きました。
が、反応はイマイチでした。笑
「なんで伝わらないんだろう」って、はじめのうちは思いましたが、理由がわかりました。
ぼく:「機能の良さ」
メンバー:「自分の困りごとが解決するかどうか」
同じツールを見ていたのに、視点がまるで違った。
ぼくが語った「機能」は、メンバーにとっては「自分に関係ない情報」だったんですよね。
「伝えた」は送り手の都合でしかない
この経験から学んだのは、「伝えた」と「伝わった」は全然別物だということ。
- 「伝えた」:自分の行為。自分がやったかどうかの話。
- 「伝わった」:相手の状態。相手の中に届いたかどうかの話。
この間にあるのが、視差という見えない壁です。自分が見ている景色と、相手が見ている景色が違う。
そのズレに気づかないまま「伝えた」つもりになっていると、いつまでも「伝わらない」が続くんです。
じゃあ、どうすれば「伝わる」のか
ぼくが最近意識していることは、シンプルに3つです。
1:「伝える」前に「聞く」を先にする
相手が何に困っていて、何を求めているか。それを知らないまま、自分の伝えたいことだけ伝えても届かない。まず聞く。これだけで伝わり方がガラッと変わります。
2:自分の「当たり前」を疑う
ぼくが便利だと思うものが、相手にとっても便利とは限らない。
「これくらいわかるでしょ」「こんなに良いんだから伝わるはず」という思い込みが、一番のすれ違いの原因でした。
3:相手の「視座」に立って言葉を選ぶこと。
相手がどんな立場で、どんな課題を抱えていて、どこから世界を見ているか。
想像してから言葉を選ぶだけで、同じ内容でも届き方がまるで変わります。
セミナーの言葉が、やっと腑に落ちた
「人は売り込まれるのは嫌いだけど、買い物は喜んでする」
この言葉の本質は、「売り方を変えろ」じゃなかったんです。「相手の見ている世界を理解してから、伝えよう」ということだったんだなと。
売り込みが苦手なぼくでも、相手の視座に立って「この人が今求めているもの」を一緒に探す姿勢なら、自然にできる。
それは「売る」んじゃなくて、「相手の買い物を手伝う」感覚に近い。
ひとつだけでも試してみませんか
もし「伝えたのに伝わらないな…」と感じることがあったら、ちょっとだけ立ち止まってみてください。
自分が見ている景色と、相手が見ている景色は同じだろうか?
そう問いかけるだけで、言葉の選び方が変わります。
言葉が変われば、届き方が変わります。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※この記事は、以下の音声配信の文字起こし内容をもとにしています。
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