
※この記事は、以下の音声配信の文字起こし内容をもとにしています。
準備中
「これはこうするんだよ」
「あれはこうすればいいよ」
ついつい、答えを先に教えてしまうこと、ありませんか?
はじめに
こんにちは。のりです。
先日、子どものサッカー合宿の準備をしながら、ハッとした体験がありました。
「親として良かれと思ってやっていることが、子どもの成長を阻んでいるかもしれない」
そんな気づきから、「教えすぎ」の危険性と、考える力を育む関わり方について考えてみました。
子育て中の方だけでなく、部下指導や後輩育成、コミュニティ運営をされている方にも参考になると思います。
子どもの表情が変わった瞬間
3泊4日のサッカー合宿の準備。
親として心配になって、あれこれ指示を出していました。
- 「着替えは○枚必要だよ」
- 「歯ブラシとタオルも忘れずに」
- 「薬も持っていこうね」
- 「靴下も多めに入れておこう」
でも、だんだん表情が変わってきたんです。
「全部教えてくれるから、何も考えなくていいや」
そんな顔になっていました。
この瞬間、「あ、これはまずいな」って直感的に感じました。
「教えすぎ」が奪っている3つのもの
1. 自分で考える力
「答えをくれる」と思うと、自分で考えることをやめてしまいます。
これって、大人になっても「誰かが答えをくれる」って待ってしまう習慣につながるんですよね。
2. 失敗から学ぶ機会
「忘れ物しちゃダメ」って先回りすると、「忘れ物をしたらどうなるか」を経験できません。
失敗は、一番記憶に残る学習なのに、その機会を奪ってしまっていました。
3. 達成感と自信
自分で考えて、自分で準備できたときの「やり切った感」。
自信の源泉になるはずなのに、親が横取りしてしまっていたんです。
考える力を育む3つの質問術
そこで、準備の仕方を変えてみました。
1. 答えではなく「質問」で導く
変更前:「着替えは○枚必要だよ」
変更後:「3泊4日だと、着替えは何枚いるかな?」
最初は「わからない」って言ってましたが、以下のようにヒントを出しました。
- 「今日の着替え何枚使った?」
- 「雨降ったら?」
- 「汗かいたら?」
すると、自分で「○枚あった方が安心かも」って考え始めたんです。
2. 一緒に準備する
ぼくがしおりを見ながら指示を出すのではなく、「合宿で必要なものって何があるかな?」って一緒に考えました。
子どもが「歯ブラシ!」「着替え!」って言うたびに「いいね、それ大事だね」って認めてあげる。
すると、どんどん積極的に考えるようになったんです。
<場面ごとに分けて質問するのがコツ>
- お風呂で使うものは?
- 寝るときに使うものは?
- 朝起きた時に使うものは?
3. 「失敗しても大丈夫」という安心感
一番大切だったのは、「もし忘れ物しても、怒ったりしないよ。それも勉強だから」って伝えることでした。
失敗を恐れていると、考えることも萎縮してしまいます。「間違えてもいいんだ」って思えると、積極的に考えるようになります。
コミュニティ運営でも同じことが起きている
この体験をして、「あ、コミュニティ運営でも同じだな」って気づきました。
新しいメンバーさんに対して、ついつい「これはこうすればいいですよ」「あれはこうしてください」って、全部教えてしまうことがあります。
でも、それって相手の「考える機会」を奪っているのかも。
「教えてもらうのが当たり前」の人(テイカー)を育ててしまっている可能性があります。
コミュニティでの実践例
<従来の関わり方>
- 「この機能はこう使います」
- 「参加するときはこうしてください」
- 「ルールはこれです」
<考える力を育む関わり方>
- 「どう思いますか?」
- 「どんな使い方ができそうですか?」
- 「みんなが気持ちよく参加するためには、どんなルールがあるといいでしょうか?」
「与える人」ではなく「考える人」を育てる
親として、指導者として、つい先回りして全部やってあげたくなります。
でも、本当の愛情って、今楽をさせることじゃなくて、将来自分で考えて行動できる力を育むことなのかもしれません。
- テイカー:「与えられることが当たり前」の人
- ギバー:「自分で考えて、周りにも価値を提供できる」人
私たちが目指すべきは、後者を育てることですよね。
そのためには、親や指導者が我慢して「待つ」ことも大切なんです。
3つの質問術まとめ
考える力を育むための質問術をまとめると、
1. オープンクエスチョンで考えさせる
- ❌「これが正解だよ」
- ⭕「どう思う?」「何が必要だと思う?」
2. 段階的にヒントを出す
- ❌ いきなり答えを教える
- ⭕「〇〇の場合はどうだろう?」「□□だったら?」
3. 安心感を与える
- ❌「間違えちゃダメ」
- ⭕「間違えても大丈夫、一緒に考えよう」
おわりに
今回の体験から、「過保護は逆効果」ということを実感しました。
相手のことを思うなら、答えを教えるのではなく、考える機会を作ってあげる。時間はかかるし、忍耐も必要ですが、相手の成長につながります。
あなたの周りにも、「考える力」を育てたい人がいませんか?
ぜひ、この3つの質問術を試してみてください。
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